つみたてNISAを開始して、「資産運用を行ってお金を増やす」ということを日々勉強しています。
僕はサラリーマンで、勤め先の会社は確定拠出年金(企業型)を導入しています。
そんな確定拠出年金(企業型)について、世の中の活用実態で気になることがあったのでレポートします。
確定拠出年金とは
そもそも確定拠出年金って?
確定拠出年金は、無理なく老後の資金準備が出来るように制定された私的年金の制度で、日本では2001年10月から開始されています。
Defined Contribution Planで、略して「DC」とも言われています。
老後への備えとして、公的年金と別枠で運用する制度ですね。
「企業型」と「個人型(iDeCo)」
大きく分けると、企業型と個人型(iDeCo)の2種類で、違いは以下の通り。
「企業型」は、確定拠出年金制度を導入している企業にお勤めの方が利用できる制度になり、それ以外の方は、iDeCoを活用することになります。
確定拠出年金(企業型)の基本的な仕組みは以下の通りです。
①会社が掛金を拠出 (なんと恵まれている話でしょう・・・)
②自分で商品を選んで運用
③60歳以降になったら年金資産として受け取り
確定拠出年金(企業型)のメリット・デメリット
上記の基本的な仕組みの①掛金、②運用、③受取において、税制メリットがあります。
①会社拠出の掛金は非課税(マッチング拠出部分は所得控除)
②運用益は非課税
③受取時は、各種控除の対象(下表)
デメリットとしては、原則として60歳まで受取りができないことと、運用商品によっては、将来元本割れするリスクがある、ということです。
元本割れリスクについては、資産運用をする上では避けては通れない道ですが、リスクのないところに大きな利益はありませんので、リスクも織り込み済みで運用する必要があると思います。
僕の確定拠出年金(企業型)の状況
現在の実績(運用期間10年7か月)
開始当初からの運用利回りは9.2%で、順調に成長してくれています。
現在は、外国株式インデックスファンドに8割、バランス型ファンドに2割の配分で投資しています(これは好みによります)。
加入当時、お金の知識は全くのゼロだった
僕が現在の会社に入社したのは2010年です。
新入社員研修中に、会社から制度の説明があったのですが、その当時は何を言っているのかさっぱりでした。
「公的年金以外にも、確定拠出年金制度で自分で年金を準備するんだよ」ということくらいしか理解できていませんでしたし、第一印象は「元本割れしたくないなぁ」と思っていました。
そんな当時、横にいた同期が株式投資をかじっていて、「こういうのは、元本保証じゃなくて利益を生むやつで攻めるんだ!」と熱く語っており、彼の言うままに「アクティブ型」なるものを選択しました。
その後は、”ほったらかし”というか、制度があること自体すっかり忘れていて、10年間が経過してしまいました。
資産運用の知識を得て、改めて確定拠出年金を見直し
昨年から”つみたてNISA”を開始し、資産運用について少しばかり知識も増えてきたため、「確定拠出年金ってどうなってたっけ!?」と危機感を募らせ、運用商品の見直しを行いました。
今思えば、あの時にアクティブ型に誘導してくれた同期に深く感謝しています。
10年間という時を経て、保有資産は運用利回り9.2%という実績で増えていました。
現在は、信託報酬率の知識もついているので、改めてインデックスファンドに切り替えて運用している状態です。
60歳まであと26年。ここから複利効果でどこまで伸びてくれるのか、楽しみです。
確定拠出年金が活用されていない!?ただの貯金になっている!?
僕が加入しているのは、J-PECという確定拠出年金の運営管理機関なのですが、J-PECの加入者全体と自分の運用実績を比較することができます。
その中で、結構衝撃的な運用実績を知ることができました。
加入者約57万人のうち、およそ半分が運用利回り0%代だということが分かりました。
これは、2人に1人は、元本保証型の商品を選択しており、本制度がただの貯金になっている。ということではないでしょうか。
ちなみに、元本割れリスクもあるわけですが、元本割れは全体のたった6%。
恐らく、開始して間もない年齢層で、コロナショックを受けたことでマイナスに転じてしまっているのではないかと考えます。年齢分布のデータがあると更に興味深いのですが、残念ながら開示されていませんでした。
幸いにも、僕の利回り9.2%は、かなり上位だということが分かりました。
確定拠出年金は60歳まで引き出せないので、逆に言えば「長期投資するチャンス」ということです。
10年以上の運用期間があるなら、歴史的に見て3~5%の利回りは確保できる可能性が高いため、ただの貯金になっている人は、運用商品を見直してみてもいいと思います!